肌に当たる紫外線 
海水浴やアウトドアで紫外線を浴びると、肌が赤くなったり、少し経ってから肌が黒くなったりする日焼けの症状が起こるのは、多くの方が経験したことがあると思います。

紫外線を浴びるとなぜ日焼けが起こるのか、日焼けが起こるメカニズムについてまとめました。

皮膚の構造

皮膚はわたしたちの体の最も外側にある臓器で、体を様々なものから守ってくれています。

皮膚はわたしたちが触れることのできる一番外側から「表皮」、「真皮」、「皮下組織(皮下脂肪など)」の3層からなり、紫外線から体を守っているのは一番外側の「表皮」です。
 
表皮の断面図 
表皮は一番外側から「角質層」「顆粒層」「有蕀層」「基底層」の4つの層でできています。

一番下の層である基底層にはメラノサイト(色素細胞)という組織があり、紫外線による刺激を受けるとメラニン色素を作り出す働きをします。

肌に影響を及ぼす紫外線は2種類

紫外線には波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cの3種類があります。このうちUV-Cは上空のオゾン層で吸収されてしまうため、地上に届く紫外線、すなわち肌に影響を及ぼす紫外線はUV-AとUV-Bの2種類になります。

UV-Bは主として肌の表面に影響を与え、UV-AはUV-Bよりもより肌の深い部分に到達し影響を与えます。

日焼けの種類も2種類

日焼けにはあなたも経験的にご存知のように、最初に肌が赤くなる日焼けと、その後少し時間が経ってから肌が黒くなる日焼けの2種類があります。

紫外線を浴びた数時間後から現れて、肌が赤くなる日焼けのことをサンバーンと呼びます。主に肌の表面に影響を与えるUV-Bが皮膚表面の細胞を傷つけ、皮膚の血管が広がって血液量が増えることが原因で皮膚が赤く見えるんです。

サンバーンは紫外線によって「軽いやけど」を負ったのと同じ状態で、ひどくなるとヒリヒリする痛みが出たり、水ぶくれになったりします。

このサンバーンが消えて数日してから現れる、肌が黒くなる日焼けのことをサンタンと呼びます。皮膚のより深くに到達するUV-Aが、表皮の最下層にある色素細胞メラノサイトを刺激し、黒い色のメラニン色素の生成を促進することが原因で起こります。

メラノサイトがメラニン色素を作るのは、黒い色のメラニン色素が紫外線を吸収することで、紫外線がさらに奥の真皮に侵入しないようにするための体の防御反応です。

メラニンというと女性にとっては大敵のように考えられがちですが、実は紫外線から体を守るために重要な役割をするものなんですね。